iMovieは、Macはもちろんのこと、iPhoneやiPadでも使える動画編集ソフトですが、できることには大きな違いがあります。
基本的には、Macで使えるiMovieがフルバージョン、iPadとiPhoneで使えるiMovieが機能削減バージョンだと捉えておいてください。
それでは、ここからそれぞれの違いについて紹介していきます。
iPad版とiPhone版のiMovieではできないこと
iPad版とiPhone版のiMovieでは、文字入力から音楽に関連するものまで、さまざまな機能に違いが見られます。
文字(テロップ)入力
iMovieでは、文字を入力する際にアニメーションが自動でついており、Macではこれを解除できます。
しかし、iPadとiPhoneでは、文字のアニメーションを解除する事ができません。
一方で、Macでは文字の位置を細かく変更することはできませんが、iPadやiPhoneでは文字の位置を自由に位置を変更できます。
そのため、文字入力に関しては、MacよりもiPadやiPhoneのほうが便利な側面もあります。
Mac版とiPad/iPhone版の違いまとめ
- iPad/iPhone版では文字のアニメーションを解除できない
- タイトルの種類がMac版の48種類に対して、iPad/iPhone版では12種類と少ない
- iPad/iPhone版では、文字の位置を自由に変更できる
画像や動画編集
iPadとiPhoneでは、主に画像の切り取りや回転などができません。
他にも、明るさの調整ができなかったり、フィルタの数が少なかったりと、Mac版よりもかなり機能が制限されている印象を受けます。
Mac版とiPad/iPhone版の違いまとめ
- 画像のカットができない
- 画像の回転ができない
- 画像と動画の左右反転ができない
- 動画の明るさを調整できない
- 動画の逆再生ができない
- Mac版は1/10〜20倍速に対応しているが、iPad/iPhone版では1/8〜2倍速までしか対応していない
- エンドロールを作成できない
- 画像どうしのピクチャインピクチャができない
- 画像のアスペクト比が16:9でない場合は一部が切り取られる
- フィルタの種類がMac版の29種類に対して、iPad/iPhone版では13種類と少ない
音楽や音声編集
iPadとiPhoneでは、音量の調整、トリミング、フェードイン/アウトの調整しかできません。
また、Macで可能な『2つ以上の音を重ねる』ことができなかったり、ノイズ除去ができなかったりといった部分は、大きな違いと言えるでしょう。
Mac版とiPad/iPhone版の違いまとめ
- 再生速度の調整ができない
- サウンドエフェクトがない
- 2つ以上の音を重ねられない
- ノイズ除去ができない
- 音楽の逆再生ができない
iPad版とiPhone版の違いはトランジションの詳細編集
iPadとiPhoneのiMovieは、機能のほとんどが共通していますが、iPadでできるトランジションの詳細編集が、iPhoneではできなくなっています。
具体的には「どこからトランジションが始まって、どこで終わるか?」という編集が、iPhoneではできません。
細かな部分ですが、iPadとiPhoneでも微妙に違いがあることを知っておいてください。